フィラリア予防はまだ終わりではありません! /
寒くなってからのノミ・ダニ対策 / 避妊・去勢手術
フィラリア予防はまだ終わりではありません!
フィラリアの予防期間は、4月下旬~12月末です。
毎月1回(計9回)お薬を飲ませてあげてください。
このお薬は、蚊に刺され感染してしまったと仮定し、フィラリアの幼虫を駆虫するためのお薬ですので、蚊がいなくなってから1ヵ月後まで忘れずに投薬する必要があります。
涼しくなって蚊がいなくなったからといって予防を中断せず
必ず12月末まで投薬を継続してあげてください。
寒くなってからのノミ・ダニ対策
寒くなってもノミは寄生しています。少数であっても大量の卵を産み続けます。
家の畳や絨毯、観葉植物の土の中や掃除機のごみ袋の中でも繁殖します。寒い外よりもあたたかい家の中の方が繁殖しやすい環境になっています。
そして、冬に卵からさなぎになったノミが家の中に溜まり、暖かくなる季節に大量に寄生してしまいます。駆除薬をつけることで、今いるノミは卵を産む前に駆除され、卵を産んだとしてもさなぎまで成長しません。
ダニの数も減ってはきますが、家の壁の近くや室外機などの暖かいところで根強く繁殖しています。こちらも、家の中で繁殖することが多くあります。
ノミ・ダニは、愛犬や愛猫の血を吸って繁殖し、皮膚がかゆくなるだけでなく、お腹の寄生虫や恐ろしい伝染病を運ぶ厄介な虫です。
涼しくなってきてからも警戒を緩めずにしっかり予防を続けましょう。
愛犬や愛猫にノミやダニを見つけたときは、家の中も一緒に駆虫しましょう。
ノミを見つけたら…
- 除機を念入りにかけましょう。
- 絨毯などに大量に寄生している場合は、処分することをお勧めします。
- 見つけてもつぶさないでください。つぶすことで卵をまき散らすことになります。
避妊・去勢手術
全身麻酔をかけ、卵巣・子宮または精巣を摘出する手術です。
繁殖の予定がなければ手術を行うことで、病気を予防することができ、発情期の行動によるワンちゃん、ネコちゃん自身のストレスも軽減できます。
ワンちゃん、ネコちゃんは生後6ヶ月頃から手術することができます。メスでは初回発情前に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍の発症を高い確率で予防できることがわかっています。
またオスの場合、本能的行動が現れる前に手術をすることで、スプレー(猫)やマーキング(犬)をする癖がつかないといわれています。
1歳を過ぎて遅いということはありませんが、5歳以上の場合や病気になってから手術をすると、麻酔のリスクが高くなります。
繁殖を望まれないのであれば、できるだけ早めに手術することをおすすめします。
ただし、メスの場合できれば発情中、出産後3ヶ月は避けてください。
また全身麻酔をかけての手術になりますので、若いからといって麻酔のリスクがないわけではありません。そのため、当院では事前に血液検査で内臓の状態を確認してから麻酔をかけ、手術を行っています。
(避妊手術をすることで…)
- 望まない妊娠を防ぐことができる
- 乳腺の腫瘍、子宮、卵巣の病気予防になる
- 発情時の鳴き声がなくなる(猫)
- 発情出血がなくなる(犬)
(去勢手術をすることで…)
- 精巣、前立腺の病気予防になる
- 攻撃性が低下することが期待できる
- スプレー行動(尿をあちこちに吹き付ける)を抑えることが期待できる(猫)
- マーキング行動(尿をあちこちにまき散らす)を抑えることが期待できる(犬)
- 縄張り意識が減り、けんかが少なくなる
避妊・去勢手術後は肥満になりやすい傾向があります。食事管理と適切な運動が必要です。当院では、手術後を考慮したフードのサンプルをご用意しています。お気軽にお尋ねください。
※※手術などに関して、ご不明な点などありましたらお尋ねください。
※手術は事前予約が必要となります。 お電話でもご予約は可能ですので、ご希望の方はご連絡ください。